住宅で嫌なものに水道管などの見えない部分の漏水があります。以前は床下などは水道管がエルボーと呼ばれる部品でつなぎ合わされて配管されていましたが、この接続部分がよく水漏れしたのです。いわゆる先分岐工法と呼ばれるものです。
最近は工事が楽で、維持管理も楽なヘッダーエ法と呼ばれる配管方法が取られます。
ヘッダーエ法は、架橋ポリエチレン管など可とう性の高い合成樹脂のチューブを継ぎ目なく配管します。継手がヘッダー部と末端継手部だけになり漏水危険個所が壁内や床下になくなり、維持管理上の点検箇所がヘッダー部と水栓部のみ点検すればいいので非常にやりやすくなりました。基礎の貫通部分はベッダー管より大きめの管を埋設し、その中を通します。ヘッダー管が老朽化すれば簡単に交換も可能です。
写真の通り管には色がついており、水は青色、ピンクはお湯の管となります。色がついていることで接続間違いもなくなります。
これは2階の浴室をしたから見た写真、お湯と水が供給されています。白い菅は浴槽にお湯を張るための追い炊きの管です。
排水は圧力が低いのと、常時水があるわけではないのと、給水よりも菅の直径が大きなものが必要なので従来通りの塩ビパイプを使った配管です。
これは通気管、便器の底に溜まっている、排水管からの臭気を防ぐ水がなくなるのを防止し、排水管内の排水の流れを円滑に行われるようにするため排水管内に新鮮な空気を取り込む目的で設置されます。
ペットボトルに入った飲み物をラッパ飲みしている状態を想像すると分かりやすいですが、口元から空気が入ることによって中身が出てきます。この状態で例えばペットボトルの底に孔が開いていれば、よりスムーズに中身が流れ出てきますよね。これと同じような原理です。