新築住宅について

新築なのに、引っ越したその日から「まるで昔から住んでいたような」落ち着く空間造りがコンセプトです。

世界にひとつだけの家…ヴィンテージホーム

南欧の明るい日差しの中に建つ家のような洋風の外観の在来工法木造住宅

断熱性に優れた樹脂サッシや木製サッシ

オーストラリアから輸入した地震に強い穴あき煉瓦、継ぎ目のない塗り壁の外壁

そして高耐久な粘土瓦を使用

カナダから直接輸入した設備機器なども使用可能

自然素材にあふれた室内には古材が再活用されています

カナダバンクーバーとオーストラリアメルボルンで学んできたクオリティの高いデザイン

それを古民家から学んだ日本の気候風土に合う地元の木材を時間をかけ天然乾燥させて大工が手刻みをした住まいとして創り上げました

愛媛県産材を構造材に使う木造の家

天然自然乾燥材を使う家

大工が手刻みする家

 

この3つがコンセプト。木材は育った気候風土の中で使うのが長持ちの秘訣。湿気の少ない海外の木材を湿気の多い日本に持ってきてもそれは長持ちしません。

 

木材の乾燥方法も大切です。短期間に高温で強制的に乾燥させる人工乾燥材は水分とともに木材の油分であるリグニンも溶け出してしまい、粘りのない木材になってしまいます。時間はかかるが自然の風で天日干しした天然乾燥材は粘りのある長持ちする構造材になります。

 

最近の住宅は工場で加工をするプレカットが主流ですが、木材の性質を見ながら1本1本丁寧に加工する手刻みの方が長年の大工の経験や知識を活かせます。木は経年変化で収縮し変形しようとします。それを逆に利用して強固な構造体を手刻みで造ります。

私は平成21年にできた内閣府認可一般財団法人職業技能振興会認定資格「古民家鑑定士」やその他古民家のインスペクション調査の基準や方法、耐震や維持管理に関する教本を書き続けています。資格講習や講演などもさせていただき、古民家のプロ「コミンカ二スト」として活動しています。

 

古民家に携わり、その素晴らしさに触れることで、古民家そのものを後世に残していきたいという想いと共に、現在のライフスタイルや価値観に合わせた新築住宅も将来古民家になりうるようなものを提供したいと思うようになりました。

 

和風もいいですが、洋風のデザインもいい。現に私が設計している住宅は洋風のデザインが多く、内部建具やフローリングなどはカナダからの輸入資材も多用しています。ただ家づくりの根底で考えていることは、

 

 

1、省エネルギーで日本の気候風土にあった快適な室内空間の提供

 

2、地震に耐える安全な住まい

 

3、有害物質を使わない安心な住まい

 

4、長く使うことができる持続可能な長期耐用住宅

日本の気候風土は夏場高温多湿

南北に長い国土は四季折々様々な表情を見せる変化に美しい自然を持ったんだ雨が多く夏場は湿度も高い気候風土です。愛媛は、年間の最低気温は2度、最高気温は32度、実に30度の温度差があり、年間1314mmの雨が降ります。そこに建つ住まいはそれを十分に理解した上で建てなければなりません。

 

どう解決すればいいのでしょうか。気密性と断熱性を高めた住まいにすれば快適でしょうか。高気密高断熱の住まいは少ないエネルギーで年間の温度差の少ない室内環境を理論上造れます。しかしその代償としてあまり語られませんが室内の空気環境は悪くなりますし、室内は非常に乾燥します。そしてどんなに気密性と断熱性を高めたところで1時間で部屋の半分の空気を入れ替える24時間換気を行わなければならない法律があります。

 

古民家は自然と上手く付き合っています。長い軒の出は夏場の日射を遮り、冬場は太陽高度が下がることで日差しを室内に取り入れて部屋を暖めます。また雨盛りしにくい構造でもあります。自然対流による換気を促す大きな開口部は室内に風を通して空気環境を整え、自然素材は湿度を調湿して快適な過ごしやすい環境を保ちます。古民家の欠点は夏は涼しいが冬場は寒いということですがこれは土壁には断熱性能がないことに由来します。これは現代の技術で断熱をすれば改善できます。夏涼しくて冬も暖かい環境をエアコンなどの電気を使わず造ることは省エネルギーに結びつきます。

 

古民家の知恵を生かした自然換気を促す、調湿作用のある住まいを提供します。

地震に耐えるのではなく、地震の力をいなす。

いつか大きな地震は来ます。日本は地震国ですから地震のない場所に家を建てたいという希望は叶えられません。昔から地震はあったし、これからもあるのです。長い歴史の中で幾たびの地震に耐えて来た建物はたくさんあります。全国にある五重塔は地震で倒れたことが無いそうですし、神社やお寺も倒れていません。ただ神社やお寺やお城などは近年昭和の時代に建て替えたものなどは倒れたりしています。昔より今の建物の方が弱いのです。

 

これはなぜでしょうか。地震に対する考え方が、昔の建物は揺れて地震の力を逃す免震的建物であったのに対して、今の建物は揺れないようにしようと耐震的な建物になっています。昭和25年制定された建築基準法で当時急務であった住宅の数の供給を増やす目的から、高い技術を持った職人がじっくり時間をかけて建てる建物ではなく、誰が建てても一定の品質が確保できる耐震的な構造が示されたからです。

 

しかし耐震的な構造の建物は一定のシュミレーションの基準で計算されるため、それを上回る地震がくれば倒壊してしまいます。そのため建築基準法は今も大きな地震が来るたびに基準は改正されています。耐震構造は地震と真っ向勝負を挑んでいますので終わりのない競争をしています。

 

一方の免震的構造は地震と寄り添います。喧嘩することなく地震の力を上手に揺れて逃がして、壁などには補修が必要な傷ができますが、倒壊せずに中にいる人の生命を守るのです。東京スカイツリーや高層ビルなどが耐震ではなく免震の考えに基づき建てられているのを考えれば地震に強いのは耐震ではなく免震です。

ただ免震的構造の建物を造るのは耐震構造よりも技術と知識が必要ですし、建築基準法の枠組みでは住宅は基本的に耐震設計が求められています。

 

また最近は骨組みもプレカットと呼ばれる工場で機械が加工した木材が使われることが多くなっています。工場で機械加工されるので見た目にも綺麗でよく丈夫ですよと説明されますが本当でしょうか。金物の使用を前提にした加工であり、木材の反り方向や特性を考えずに大工ではない作業員によりラインへ送られ加工されます。機械加工のため将来抜けにくくする逆三角形の仕口、蟻加工などは逆三角形ではなく直線に近いような加工しかできません。今がベストで、将来の変化への計算はない気がします。家は機械が造るのではなく、人が造らなければいいものはできません。

 

大工さんが1棟1棟手で加工する手刻みの構造材の方が地震にも強く、長持ちもします。

 

 

古民家の構造に学んだ免震的特性を発揮できる木を使った構造を技術のある大工職人とともに手刻みで提供します。

自然素材だから全て安心という訳ではありません。

例えば漆は扱い方を間違えばかぶれますし、木でも匂いによりアレルギー反応を示す人もいます。自然素材で作られた室内でも換気が悪くカビなどが発生し健康を害することもあります。かといって工業製品の建材はどうでしょうか。シックハウスの原因となるホルムアルデヒド等級を示すF☆☆☆☆(フォースター)の建材しか使っていないから安全ですよと説明する方がいますが、F☆☆☆☆とはホルムアルデヒドが0ではなく、ごく微量ですよという基準なのです。そしてこの規制は建築に関して使用される商品にのみであり入居後購入した家具は対象となりません。そこで国も1時間に部屋の空気の半分を入れ替える24時間換気を義務化しているのです。ただ24時間換気をつけたままでは冷暖房の効きは当然悪くなりますのでスイッチを切ってしまいます。設備はあるけど使っていないという本末転倒な結果になります。

 

また、床下に散布されるシロアリ予防の薬剤は多くはネオニコチノイド系という薬剤が使われています。これは農薬の一種であり、ミツバチの減少の問題のひとつとされる薬剤でもあり、人体に対しても特に乳幼児や妊婦には影響が大きいとされヨーロッパでは使用が禁止されている薬剤が使われています。いくら自然素材で安心な環境を造ったとしても床下から有害物質が放出されている環境なのです。薬剤を使わないと今度はシロアリの被害がでる? シロアリは日本固有の種類であるヤマトシロアリ、イエシロアリ共に木材が湿潤でないと食害しません。つまり床下の環境が乾燥していて、雨漏りやお風呂場などからの漏水がなければむやみに恐れる心配はないのです。

 

 

床下の環境を考え、定期的なメンテナンスが簡単な構造と、人体に悪影響を及ぼさない人に優しい素材を提供します。

家は大切な資産、後世に引き継げる家造りを

現在の日本の住宅の寿命は統計によると約30年、アメリカの103年、イギリスの141年と比較して非常に短命です。これを改善しようと国土交通省も住宅の長寿命化に積極的に取り組んでいます。古民家は建てられてから100年以上経過しているものが沢山あります。技術的に長く持たないわけではありません。戦後の高度経済成長時代に国策としてスクラップ&ビルドとしてわざと長持ちしない住宅を造ってきたのです。税制上も固定資産税の評価は20年も経てば木造住宅は価値がほぼ0円になります。

 

造っては壊すは現代では非常識になりつつあります。地球環境を考えれば長く使う方が二酸化炭素の排出は削減できますし、右肩上がりではなくなった経済で考えてもそうです。また昨今の空き家の増加を見れば建てたものは二世代三世代で使う方がいいのです。また子ども世代が家を建てづに済めば住宅ローンを背負わなくて済みますからその浮いたお金で旅行をしたり、子どもの教育に回したりともっと物質的ではない心の豊かな生活ができるのです。ただ多くの住宅建設業者の方は相変わらず寿命の短い工業製品を多用した長持ちしない住まいを提供しているのが残念です。

 

長く使える家を造るのは簡単です。構造材にお金をかけていいもの(地元の気候風土にあった国産木材を)時間をかけて乾燥させ(強制乾燥材は木の良さを殺してしまいます)技術者が手刻みすればできます。しかもコストはさほど上がりません。

 

木材の費用は建設費用の高くても15%程度、キッチンやユニットバスが占める割合は20%程度もあります。木材を質の良いものにしても木材費の10%アップにはなりません。

 

15年程度で使えなくなる水廻りのキッチンの扉のグレードを下げてもらえば賄えます。

 

そして継続的なメンテナンスは必要です。どんなに良いものでも経年変化により劣化はします。メンテナンスを継続することで住まいは長持ちします。メンテナンスとはプロの手による例えば外壁の塗り替えや水廻りの交換といった大掛かりなものもありますが、所有者で簡単にできる掃除や風通しなども立派なメンテナンスになります。

 

木材は鉄やコンクリートより長持ちする

千葉大学名誉教授の小原二郎氏はNHKブックスの「木の文化をさぐる」という本の中で、法隆寺が1300年以上もっている理由として木材は経年変化で強度が増すことを説明している。

 

“なぜなら木は伐り倒されてから200~300年までの間は圧縮強さや剛性がじわじわとまして、二、三割も上昇し、

その時期を過ぎて後、緩やかに下降しはじめるが、その下がりカーブのところに法隆寺材が位置していて、新材よりもなお一割くらい強いからである。バイオリンは古くなると音が冴えるというが、これはこの材質の変化で説明できる”

 

樹齢100年のヒノキの場合、伐採して100年後に最も強度が上がり、800年ぐらいかけて伐採時の強度へと落ちるという。鉄やコンクリートは完成時が最も強度が高いのに対して木材はどんどん強度が上がっていく材料なのである。

国産自然乾燥材を手刻みで長持ちする構造と、耐久性の高い材料を使い、メンテナンスしやすい仕上げを提供します。また明確なメンテナンスのプランと仕組み、所有者でできるメンテナンス方法をお教えします。

仕事のご依頼について…

プラン打ち合わせ

 3ヶ月程度

 

 

 

設計契約

その後基本設計並びに詳細な打ち合わせ

 

 

 

基本設計終了

正式な工事見積もりの作成と実施設計へ

 

 

工事契約

工事の為の契約を施工業者と結んで頂きます。当事務所とは工事監理の契約を結んで頂きます。

 

工事着工

 

竣工

通常家が完成するまでの工事期間は半年程度は頂いています

Requestからまずはお問い合わせください。

 

その後一度お会いさせて頂きお話をさせて頂きます。

後日ラフプランなどをご提案致します。

 

最初のプランの提出まではもちろん無料です。

 

概算の予算とプランをお出し致しますので、ご納得された場合には設計の契約をさせて頂きます。(設計契約に際しては重要事項の説明を行います)

 

設計契約料は物件の大きさや予算により変わります(途中で中止になった場合にはそれまで係った費用を差引残金をお返し致します)

 

家の建築が決まったら施工業者をご紹介致しますのでそちらと工事請負契約を結んで頂きます。当事務所は図面通りに施工されているか。品質や施工方法などに問題が無いかを確認する設計監理と建築確認申請や工事完了検査の手続きなどを行います。

 

設計並びに工事監理のための費用は物件により変わりますが概ね工事代金の1割程度で、先に頂いた設計契約の費用も充填されます。

 

つまり、家が完成するまでにかかる費用は工事代金の1割程度。計画が途中で中止された場合には設計契約で頂いた費用を上限とし、実費での精算となります。

 

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