松山から車で小1時間今治市菊間町の田園風景が色濃く残る場所に建ったのがこのW様邸です。去年の夏にお話を頂いてちょうど1年越しに完成しました。
おばあちゃんが一人で暮す家が道路の立ち退きで解体しなければいけなくなり、一時は息子さんが住まれる松山への引越しも考えられましたが、今は亡きおじいちゃんとの思い出の場所を離れたくなく近所に新しく土地を購入され新築をすることになりました。
打ち合わせは息子さんが進められ、弊社の得意とするプロバンスの住宅デザインに決まりましたが、80歳を越えるおばあちゃんが新しい家に馴染めれるかが最大の問題点でした。
そこでご提案したのが古い家に使われていた古材を新しい家にも使い、「思い出を引き継ぐ家」にすること・・・新しい家なのにまるで昔から住んでいたかのような安らぎと癒しと落ち着きが感じられる家に仕上げる事でした。
無垢をふんだんに使い、冷え込む冬を暖かく過ごしてほしいとの事で蒔きストーブは息子さんからのプレゼントの意味をこめ取り付けました。
木漏れ日が古材を照らし出し、柔らかで優しい住宅に仕上がりました。
胡桃の木の無垢の重厚な玄関ドア。おばあちゃんの生活に支障が無いように配慮してスロープも設置しています
屋根勾配を利用して2階に息子さんが帰られたときに利用できる部屋や大容量の収納スペースを確保。なかなか捨てれない色々な荷物も全て綺麗に納まりました。