たわむれる家

遊び興じる。おもしろがって遊ぶ。たわむれるとはそんな意味があります。小学校に入学する男の子の為に建てた家、子供が自由にのびのびと育ってほしい、そんなお母さんの愛情一杯のお家です。

2011年12月竣工

木造在来工法2階建て89.34㎡(27坪)

 

屋根■粘土瓦葺き

外壁■ラスモルタルリシン吹き付け

サッシ■アルミサッシ 一部ペアガラス仕様

床■玄関、床の間タイル仕上げ  

   1階床バーチ無垢フローリング  

    2階床県内産杉フローリング  

    洗面、トイレ、キッチン塩ビタイル  

    和室 縁なし畳

壁■LDK漆喰塗り、他はクロス仕上げ

天井■クロス仕上げ

額縁、巾木、廻り縁■無垢材

建具■造作

玄関に続くアプローチは煉瓦が埋められた色付きのコンクリート、屋根が大きくかかっていて雨の日でも濡れないし、入り口には想い出となる子供の小さな手形が押されています。この手形を大きくなった子供が見る時に、何を思ってくれるのか楽しみです。

玄関は木目柄のアルミサッシ、下屋を支える古材は高知の古民家に使われていました。

玄関を入ると左はシューズボックスが、あえて白色を選んで目立てないように、そして右手は和室の入り口、土間部分まで引き戸を延ばし靴のまま腰掛けてお話もできます。建具は簾戸(スド)という通気性を持たせた伝統的な日本の建具を造りました。

和室は柱の見えない仕様、床の間は奥の壁のみ色を変え、床板はタイルで仕上げています。左側の押し入れも造作の建具をデザインしました。

リビングは2階に、吹き抜けに古材を使いキッチンの上はロフトになっています。

ロフトのはしごの右に見える柱はケヤキの古材、一度役目を終えたこの柱がまた新しい家の大黒柱として生まれ変わりました。

リビングに通じる部屋の建具も非常に凝った造りです。黒に近い緑と濃い赤色の模様のある和紙を貼り、更に障子も挟んだ造作建具です。

キッチンの床はメンテナンスを考えて塩ビタイル仕上げ、水をこぼしても安心です。

リビング横には収納スペースも、造作の棚は可動式で効率よくモノが収納できます。

階段には手すりを付けないと行けないのですが、ありきたりの木製の手摺では味気ない、だからアイアンで手摺を作ってみました。回り階段で継ぎ目の無い1本で作るとコストもかかるので分割で作ったのでコストも抑える事ができました。

 

こだわりのあるユーザーがもっとも悩んだのがこの洗面台のタイルの柄、昔飼っていたビーグル犬のイメージです。

階段下のスペースを利用したトイレ、黒いタイルと奥の赤い壁紙がモダンな印象です。

この家は照明器具にもこだわりが、すべての照明器具は輸入された手作りのものが使われています。

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