松山市南斎院、島﨑宗昌氏の裏千家茶道教室「晃々庵」が完成しました。元請けは三井ホーム、その中で設計と設備以外の施工をさせていただきました。掃除が終わり準備等出来次第稽古場開きされます。
上座床、四畳半切、本勝手の茶室。耐力壁の関係で躙口はお床の方にずらして、アルミサッシを利用して挟み敷居でなく中桟入りの敷居で障子と共に作成しました。
躙口の巻頭釘やひっかけ釘などは施主支給、2枚半の杉の板目と柾目は厚みのある板を削り出して造りました。
京間の畳は熊本産の無一物の畳表を使い64目で製作しています。
天井と太鼓襖は現代風に少し高めにしています。
裏千家の水屋。お稽古場も兼ねるので寄付きとの三枚襖を開ければ生徒の皆さんが練習できるようになっています。
寄り付きにも腰紙を貼っています。廊下の収納家具はゴマ竹の取っ手に杉板の扉です。
帖の広間には大炉も設えました。床畳は高麗縁、丸い紋が綺麗に見えるようにほんの少しかまぼこ状に縁をつけています。京間なので風呂先屏風も綺麗に納まりました。腰付き障子は腰紙と高さを合わせていますし、障子には取っ手はつけていません。
お稽古について詳しく知りたい方は裏千家茶道教室「晃々庵」さんのblogからお問い合わせください。