大正11年、おじいちゃん達が建てて住み続けてきた家を子どもの誕生を気に再生して住むことに決められたお孫さん。4世代が住みつぐための古民家再生がスタートしました。
建物全体のインスペクション調査で状態を把握し、耐震改修をして安全に長く住み続けることができるようになりました。
建具はペアガラスに交換し、土間に床を造りリビングに、吹き抜けも寒くないように断熱化工事をおこないました。耐震改修は精密診断法のひとつである時刻歴応答解析をおこなって建物がどう揺れるかをシュミレーションして古民家の特徴である揺れて地震の力を逃す免震的(制振的)構造を活かした改修を実施しています。
古民家に住むことの不満は3つ…
暗い 開口部を大きくし日差しが降り注ぐ明るいリビングにしました。
寒い ペアサッシに建具を交換、可能な限り断熱材を外壁周りや床下に入れました。
使いずらい間取り 家事動線や家族の動線を見直しリビング、寝室、水回りが直線上に配置できる間取りに変更しました。
水回りは最新の設備に交換しています。
不足しがちな収納も必要な場所に必要な分だけ確保。ご主人の書斎のデスクの前からはリビングで遊ぶお子さんの姿を見ることができます。
工事の完成時にはお子さんも二人目が誕生され、お隣に住むご両親達とともに3世代の笑顔あふれる家になりました。お祖父様もご自分が建てた家で曽孫さん達の成長されていく姿にきっと喜ばれていると思います。